ネステナーの耐荷重は一般的にどのくらいのものなのでしょう?
ネステナーはメーカーによっていろいろな名称で呼ばれていますが、いずれも物流倉庫などで広く利用されている保管ラックです。荷物の保管効率がアップすること、面倒な組み立てなどもいらない上に、設置後に自由にレイアウトできることなど、導入によるメリットが豊富にあります。
ただ、利用する前にネステナーの耐荷重の確認も重要です。
一般的なものであれば1,000kg程度
ネステナーには支柱の下部が格子状の荷物置き場になっている正ネステナーと、上部が格子状の荷物置き場になっている逆ネステナーがあります。
どちらも100cm四方の荷物をゆとりをもって置ける一般的なサイズのもので、耐荷重は1,000kg程度です。
サイズによってはより耐荷重が小さくなる
より背が高いネステナーになると構造上安定性が下がってしまうことから、比例して耐荷重も700kg、500kgと制限されていきます。
また、頑丈な作りのネステナーであれば、倍の2,000kg程度の荷物も載せることが可能です。
導入の前にはサイズの他にも必ず耐荷重を調べよう
もし許容範囲を超えた重さの荷物をネステナーに載せてしまった場合には、思わぬ事故に繋がりかねません。
荷物を損なってしまうだけではなく、積み重ねたネステナーの崩落などによって人を巻き込んでしまう可能性もあります。
ネステナーは利用用途に応じて適切なサイズのものを選ぶだけではなく、耐荷重についてもしっかり確かめておくようにしましょう。
ネステナーって地震にも強くて丈夫なイメージがあるけど、今までに事故って起こったことがあるんですか?
日本は立地上、決して地震から逃れることができない地震大国であります。
物流業に営む事業者の方は、荷主から預かっているの大事な荷物はもちろん、従業員の命を地震から守らなければいけません。
しかし、マテハン機器であるネステナーは制震と免震という、2つの特殊な構造を合わせており、地震に強く、北海道南西沖地震の時や阪神大震災の時もネステナーは倒れることなく、確かな耐震性を証明されています。
ネステナーは、重みを増すほど、揺れるほどに強く食い込む構造となっているため、強い地震の時ほど安全性が高まります。
ですが、ネステナーも「絶対に安全だ!」という万能なアイテムではありません。
当然、事故も起こります。
しかし、ネステナーの事故というのは、ほとんどが人災であり、フォークリフトを使用した時の事故が多く、高く積み上げた荷物を出荷する際にフォークリフトで下ろす時に、荷物を落としてしまったり、フォークリフトのツメの指し具合が悪く、ネステナーごと倒してしまうという事故は多々あります。
万が一、荷物だけが潰れたり、ネステナーが破損しても、なんとかなる問題ではありますが、もし、ネステナーが倒れた所に人がいて下敷きにでもなったら大変です。
そうならないためにも、フォークリフトでネステナーを下ろす時は、「人がいないか、しっかりと確認し、フォークリフトのツメをきちんとまっすぐ差し込んでから、積み下ろしを慎重に行う必要があります。
何より、重大事故はちょっとした不注意がきっかけで発生します。
基本を重視し、油断せず、慎重に作業をすることが、安全ににネステナーを利用するにはポイントになります。
ネステナーを利用する際には、くれぐれも気をつけてください。
上手く使いこなせれば、とっても便利で、頼りになる保管器具になってくれます。